Q&A

日々の診療から、
患者様の疑問に先生が回答しています。

まめ知識にも使えるようにまとめています

Q1: 口臭予防に効くと聞きお酢でうがいしています。確かに効いている様な気がしますが、お酢の酸の成分で歯が弱くなるなどの何らかの影響はありませんか?

口臭予防にお酢が効くかは定かではないのですが、お酢や酸っぱい食べ物が大好きな方はたくさんおられると思います。それらの酸を含んだ食品。例えばみかんなどの柑橘類、ワイン、炭酸飲料、黒酢、梅干し等は持続的な摂取で歯のエナメル質表層を溶解させる事があると言われています。しかしながら、それらの酸を含んだ食品を食べる事は決して悪い事ではないので、食べた後すぐに水でうがいする事や、それらの食品をたくさん摂った時に限り、時間をあけて(30分くらい後)表面が傷付かないよう優しく歯ブラシする事で酸が取り除かれ、歯も再石灰化が促進され酸蝕が防げます。現在ではエナメル質表層の再石灰化を促進する歯磨剤がありますのでそれらも有効です。

 

Q2: 歯の根の治療には時間が掛かると聞きました。治療時間を短く出来ませんか?

通常、簡単な根の治療の場合2〜3回で終わる事が多いのですが、例えば根の先で膿を持っている場合の方は時間や回数が掛かる事が多いです。当院では、たとえ抜かないといけない歯でも出来るだけ残してみます。最終的に根の中が無菌状態になればその歯は抜かずにすみます。少しでも歯を残して予知性高い治療を目指したいと思います。

 

Q3:ホワイトニングはいろいろ種類があると聞きますが、歯を白くする歯磨剤だけでは白くならない気がしています。どうすれば削らずに痛くしないで白く出来ますか?

歯を白くするにはいくつか方法がありますが、正直、歯磨剤だけでは限界があると思います。また当院では患者様とどこまで白くしたいかを始めに相談させていただき、それに合わせた方法がいくつかございます。もちろん痛くしないで白くする事も可能です。目的、期間、費用等で様々な方法があり、途中での変更も可能ですので、一度ご相談ください。

 

Q4:(大学生さん19歳)最近、口が開けづらくあごが弱っているのかな?と思い自己流であごを鍛えるべく、硬いものを噛んだり大きく口を開けるようにして歌ったりしていますが、あまり効果がないみたいです。自然にほっておいて良いでしょうか?

顎関節症になりかけているのかもしれません。顎関節症は開口時にカクカク音がするだけでなく、開口障害や開口時疼痛を伴って来る場合があります。朝起きたら急に口が開かなくなって来られた方もいらっしゃいます。一部の顎関節症の場合マウスピースなどを装着して噛合わせを整えることや専門的な筋肉のリラクゼーションで改善すると思います。しかし、顎関節症の診断と治療には、歯科あるいは歯科口腔外科の専門的な検査が必要ですので、自己流で治すのではなく、歯医者に是非相談して下さい。(*この方の自己流の鍛え方は良くない方法でしたので後に指導させてもらいました。)

 

Q5: セラミックの歯について。 保険診療外くらいしか知らないので、詳しく教えて下さい。セラミックの歯って、自分の歯の神経を取って それから自分の歯にかぶせるのでしょうか?また、セラミックにする場合、どのくらいの期間がかかりますか?(通院回数なども分かれば教えて下さい)大体でも結構なので、お願い致します

セラミックの歯というのは保険診療外で選ぶことのできるかぶせ物の材質です。自分の歯にかぶせるか、部分的に詰めてご自身の歯を補うものです。ですから必ずしも神経を取るものではありません。神経を抜いてしまってたら土台を作ってかぶせます。セラミックの歯というのはその材質上変色や劣化が少ないため天然の歯に近く、また透明感もあるので審美的に優れ、好みの白さやより自然な形に仕上げることの出来るものです。

金属の上から焼きつけるタイプと、最新では金属をまったく使わないオールセラミックがあります。どちらも数万円〜十五万円位までです。ハイブリッドなども強度が高くなり新しい材質としてお勧めです。歯の状態によりますが、神経を抜いたら根の状態を見ながら診療を進めていきますから通常5,6回は通う事になると思います。また、セラミックの歯は特に前歯や笑った時に見える範囲で自分の好みの色や形に出来ますので、虫歯でなくても歯の表面にだけ薄く貼り付ける

ラミネートベニア術をされる方も多くいらっしゃいます。

Q6: 祖父が入れ歯なのですがどうもよく合ってないらしく、すぐ外しています(外れてしまうのかも?)。何か良い方法はありますか?

入れ歯の不具合は皆さん千差万別です。歯茎に当たって痛い場合や、入れ歯と歯茎の間に食渣が入りぴったり合っていない場合など様々なケースがございます。

基本的に入れ歯をしている場所の歯茎は砂浜の砂に例えられるように実日々変化します。砂浜で山を作っても時間とともに風化して無くなる様に歯茎の土手も痩せていきます。せっかく新しく入れ歯を作ったとしてもだいたい半年後には合わなくなってくる方が多いようです。

その際当たって痛い場所は入れ歯を削って痛くないようにして、その後裏打ちという作業を行い入れ歯をぴったり合わせることをすると、費用も抑えられ新しく入れ歯を作らなくても快適に使っていただけます。

 

Q7: 口内炎の原因って何ですか?しょっちゅうできて困っています。体質改善が良いのかな??

口内炎と言っても色々な種類があります。つまり口内炎とは口の中が炎症を起こした物。それは細菌やウィルス性、ガン等の腫瘍やヘルペスによって起きた物等沢山あります。

口内炎でも一番多いアフタ性口内炎について説明します。

アフタ性口内炎の主な原因は、偏食による鉄分、ビタミンの不足(特にビタミンB系)、ストレスや睡眠不足、不正咬合や、粘膜への物理的刺激(舌や頬を噛むなど)唾液の不足、口腔の乾燥から来る口腔内の不衛生、歯磨き粉成分による粘膜の損傷(ラウリル硫酸ナトリウムなど)。

また、口内炎になりやすい体質の人(食物アレルギーの人や粘膜の薄い人)。

さらに、ビタミン欠乏症の症状として口内炎が現れることもあります。

その中で一番多い原因が、偏食によるビタミンや鉄分不足ですから、それらの改善。それで駄目ならストレス、不眠が一般的原因です。

つまり治す時、貴方はどのようなことをやって治ったかです。

一般に口内炎治療の薬には、口内炎の炎症を沈める薬とビタミンBが含まれてる薬。

炎症を抑える薬は対象療法で根本的治療ではありませんから、ビタミン剤で治ったのなら食生活を改善すれば再発はしなくなります。

また、放置しておくことはあまりよくありません。大切な事として口内炎ができて約2週間症状に改善のない場合や悪化する場合は診察を受けてきちっと治療した方がよいと思います。